気ままのーと

気の向くままに日々の出来事やミラノのことなどを書いています。

日本人の「強さ」を世界に見せて欲しい

 

こんにちは!

 

みなさん、

「ジャパン パラドックス」という言葉を聞いたことはありますか?

 

世界中がコロナウイルスで大変な数の死者を出しているにもかかわらず、お願いレベルの外出制限だけの日本で、感染者死亡率がとても低いことを指しているそうです。

それはもちろん、お願いレベルの外出制限でも守ろうとする成熟した多数の国民と世界でもまれに見る公衆衛生観念の高さのおかげなのでしょう。

 

今現在、ヨーロッパを対岸の火事と見ていたアメリカで感染が急激に拡大しています。アメリカでは、保険未加入を理由にコロナウイルスに感染した17歳の男の子が病院から入院を拒絶され、公立病院に運ばれる最中に心不全で亡くなるという痛ましい事件が発生し、また、乳児の死亡も確認されました。

 

コロナウイルスは人種や性別、年齢で差別することはない」

最前線でウイルスと戦うドクターたちの言葉です。

 

ただ、日本やアメリカのニュースを見ていると、いまだに事態の深刻さをよく理解できていない方がいるようです。

この期に及んで欧米へ旅行に行く方。(ウイルスに感染したいんでしょうか?帰国後に家族や身近な人を危険に晒すことに考えが及ばないのはなぜでしょう?)

重症化しにくいからと街に繰り出す若者。(基礎疾患のない若者がイギリスやフランス、アメリカで亡くなっていることを知らないんでしょうか?)

お花見禁止と言われていないから、とお花見に行く方。(お花見は来年でもできますよ?)

 

感染していても無症状なだけの可能性もあるんですよ?

無症状でもウイルスは拡散されてしまうんですよ?

もう一度、行動する前に考えて下さい。

その軽率な行動が、自分のそして誰かの大切な人の命を奪ってしまう可能性があることを。

 

ウイルスの感染を防ぐには家にいるしかないんです。

自分を、家族を感染から守るには家にいることが一番大切なんです。

 

日本政府の防疫対策は他国のそれと比べると、信じられないほど甘いものです。

それでもいままで感染拡大を防げていたのは、日本人が日本人たる所以だと思います。

いま、世界中が日本を注視しています。日本の対策が吉と出るのか凶と出るのか。

 

第2次世界中、戦況の悪くなっていた日本。

パリの晩餐会でフランス人外交官が述べた言葉です。

「私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。それは日本人です。」

「日本人は貧しい。しかし高貴である。」

 

世界中が日本に注目するいま。

日本人の圧倒的な「強さ」を「しなやかさ」を世界に見せつけて欲しい。

 

 

29日、イタリア政府から長期にわたる封鎖措置に備えるよう発表がありました。

死者数や、感染者数の増加率が減少しつつあるなかでの呼びかけでした。

 

全世界がウイルスとの戦いの真っただ中です。

どうか「コロナ疲れ」などという言葉で、事態の深刻さから目を背けないで下さい。

世界中から届くニュースに耳を傾けて下さい。

 

 

 


Coronavirus, Polizia: "Ecco perché bisogna restare a casa ed evitare anche di andare a correre"

イタリアの警察が公開している、コロナウイルスの拡散シミュレーションビデオです。

健康な人がメトロに乗るところから始まり、

感染、無症状のままオフィスやスーパーマーケットでウイルスを拡散していきます。

一人一人が、家にいることが大切だと教えてくれます。